ヨガは、普段使わない筋肉も使う全身運動であり、複式呼吸も行うことで有酸素運動と同様の効果が期待されることから、女性を中心に人気のあるレッスンとなっています。
そして、インストラクターとして開業を考えている皆様にとっては、用意する備品・機材が少ないことや小規模のスクールでも開業できることから人気があるビジネスとなっています。
しかし、開業しやすいビジネスだとしても、「開業するためには何から始めればいいの?」や「実際にどれくらいの開業資金が必要になるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
本記事では、これからヨガ教室の開業を考えている方へ向けて、開業までの流れと開業資金についてわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
ヨガ教室・スタジオを開業するまでの流れ

ヨガ教室・スタジオを開業するまでの流れは以下のようになっています。
- 教室・スタジオの物件を決める
- 開業資金の調達
- 物件の契約
- 開業届の提出
- 料金を決める
- 請求・決済システムの選定
- 集客
- 開業
以降は、それぞれの手順について詳しく説明していきます。
教室・スタジオの物件を決める
まず最初にヨガ教室・スタジオを開業する場所・物件を決めることになります。
開業する場所は、「自宅で開業する」、「テナントを借りる」、「レンタルスペースを借りる」といった選択肢があります。
それでは、それぞれの物件のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
自宅で開業する
ヨガ教室は、基本的に大きな設備が必要なく、大きな騒音も出ないので、自宅の一室でも開業することができます。
それでは自宅で開業するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 物件に関する初期費用とランニングコストを抑えられる。
- 少ない自己資金で開業できる。
- 自分のスケジュールに合わせて開業できる。
- 自分のスケジュールに合わせて営業時間を決めることができる。
- 通勤時間がない。
- 初期費用が少ないのでリスクが小さい。
デメリット
- スペースが限られているので、受け入れできる生徒数が限られる。
- 自宅が賃貸物件の場合、開業できないケースがある。
- 自宅の場所が知られてしまう。
- 仕事とプライベートが混在してしまう。
- 近隣住民や同居する家族に迷惑をかけてしまう場合がある。
テナントを借りる
一定の規模以上でヨガ教室・ヨガスタジオを運営することを目指す場合は、専用のテナントを借りて開業するという選択肢があります。
それではテナントを借りて開業するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- アクセス、立地、広さ等の希望条件を満たす物件を選ぶことができる。
- セキュリティを担保できる。
- ビジネスとして利益を確保できる規模で運営することができる。
- 店舗を構えていることで生徒からの信頼を得られる。
- 大型のマシンも導入できる。
デメリット
- 初期費用、ランニングコストが多くなる。
- 生徒を確保できない時のリスクが大きい。
レンタルスペースを借りる
1週間に数回ほどのレッスンを予定している場合は、固定費を節約するためにレンタルスペースを借りてヨガ教室・ヨガスタジオを運営するという選択肢もあります。
それではレンタルスペースを借りて開業するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 物件に関する初期費用を抑えられる。
- 少ない自己資金で開業できる。
- アクセス、立地、広さ等の希望条件を満たす物件を選ぶことができる。
- セキュリティを担保できる。
- 生徒の人数に応じてレッスンの回数を増やすなど、規模を変更しながら運営することができる。
- 初期費用が少ないのでリスクが小さい。
デメリット
- ランニングコストが多くなる。
- レッスンの都度、準備・撤収をしなければならない
- レッスンの回数が増えると、同じレンタルスペースを借りられないことがある。
レンタルスペースによっては、定期利用のプランがあるので、特定の曜日や時間帯を抑えることができる物件を選ぶと良いでしょう。
開業資金の調達
特にテナントを借りて開業する場合は、開業資金の調達は大事なポイントになっています。
開業するためにどれくらいの資金が必要となり、自己資金としていくら用意することができ、いくら融資を受けなくてはいけないのかを明確にします。
開業するための費用として、「物件の契約料や保証金」、「内装工事費用」、「備品購入費」、「開業後の運転資金」などを準備する必要があります。
これは開業する物件が自宅なのか、テナントなのか、レンタルスペースなのかによって大きく異なりますので、それぞれの開業資金の目安を見ていきましょう。
開業資金の目安
自宅で開業する場合の費用
自宅で開業する場合は、開業資金として必要になるのは、備品の購入費用になります。
鏡や音響機器なども準備することになると開業資金の目安としては、おおよそ10万円~50万円で開業することができるでしょう。
テナントを借りて開業する場合の費用
テナントは、立地や広さなどの条件によって賃料と契約料、保証金などが大きく異なります。また、内装工事が必要になり、備品の購入費用、運転資金も必要になります。
開業資金の目安としては、おおよそ300万円~500万円を準備するのが良いでしょう。
レンタルスペースを借りる場合
レンタルスペースを借りて開業する場合は、物件に関する初期費用はかかりません。開業資金として必要になるのは、備品の購入費用と運転資金であり、目安としては、おおよそ30万円~50万円で開業することができるでしょう。
資金調達の方法
これまで資金調達の目安を解説してきましたが、「どのように資金調達をしたら良いのかわからない」という人もいるでしょう。
ここでは、起業・開業時に良く利用される『日本政策金融公庫の創業者向け融資』についてご紹介します。
【日本政策金融公庫の融資の特徴】
- 新たに事業を始める方に向けた融資であること
- 担保・保証人が原則不要であること
- 使用用途が設備資金・運転資金であること
- 自己資金比率が低くても融資を受けられること(創業時において創業資金総額の10分の1以上の自己資金。現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方は条件を満たす。など)
開業届の提出
ヨガ教室を個人事業主として開業する場合は、事業を開始する際に税務署に提出しなくてはいけない『開業届』を準備しましょう。
開業届は国税庁のホームページからダウンロードすることができます。
【国税庁:個人事業の開業・廃業等届出書のダウンロードページ】
開業届の記入が終わったら、事業主の住所を管轄する税務署の窓口に提出します。
提出する税務署は国税庁のホームページで郵便番号を入力することで簡単に探すことができます。
開業届は、新たに事業を開始した方が、『事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出』しなければならない書類です。提出期限に注意し、期限内に書類を準備して提出しましょう。なお、提出期限が土・日・祝日等の場合は、その日の翌日が期限になります。
料金を決める

競合に負けないためにも料金設定は非常に重要です。まずは業界の相場を把握し、自分が提供するレッスン内容などと合わせて検討していきましょう。
グループレッスンの場合の料金の相場は?
グループレッスンは、月に4回ほどのレッスンで、月謝の相場は10,000円~15,000円ほどが多いようです。レッスン1回あたりに換算すると2,500円~4,000円ほどということになります。
マンツーマンレッスンの場合の料金の相場は?
マンツーマン・個人レッスンは、月に4回ほどのレッスンで、月謝の相場は20,000円~30,000円ほどが多いようです。レッスン1回あたりに換算すると5,000円~8,000円ほどということになります。
請求・決済システムの選定
請求・決済システムや入会申込受付システムは、開業前の段階で決めておくことをおすすめします!
ここで入会申込やレッスンの申込、会費の支払いをWEBで完結できるシステムを導入しておくことで、ホームページやチラシに載せることができ、受付対応業務、その後の請求・入金管理業務の負担を減らすことができます。
会費ペイのようなWEB上で 「入会申込・会員管理・請求・集金・入金管理」 を全て一元管理できるシステムを導入することで、申込受付と合わせて会費の支払方法などを登録することができ、開業後の請求や入金管理が楽になります。
また、会費ペイは『初期費用と月額料金が無料』で導入することができるので、実際に請求・決済するまで費用がかかりません。ですから、開業の準備段階でも費用の負担なく導入することができるというメリットがあります。
請求・入金管理システムをまだ決めていない方は、ぜひ『会費ペイ』をご検討ください。
【会費ペイの料金】
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円 |
その他費用 | システム利用料①/決済金額の3.5%システム利用料②/1決済当たり100円 |
集客
レッスンの料金まで決めたら、会員を集めるための広告を行うことになります。
ホームページの用意
ヨガ教室を探す際、インターネットで検索して探すことが多いため、ホームページは必要不可欠です。
ホームページを用意して、店舗や講師、レッスンの内容、料金などの情報を発信することで雰囲気が伝わるため、できるだけ品質の高いホームページを制作することをおすすめします。
もし、自分で作ることが難しいと感じているようでしたら、ホームページの制作会社に依頼することで、料金はかかってしまいますが、品質を担保することができ、また、制作に取られるはずの時間を開業準備に充てることができますので、不安を感じている場合は制作会社への依頼を検討してみましょう。
SNSを活用する
SNSで情報発信を行っていくことも集客には効果的です。
FacebookやTwitter、Instagramなどは気軽にスタートすることができ、動画やキャンペーンの情報などを簡単に発信することができます。
チラシを配る
店舗を構えて運営する場合は、広く地域の住民に知ってもらうことが集客に有効なので、チラシを作成して、新聞折り込み、店舗の付近や駅前でのチラシ配りなどで認知度を上げましょう。
開業
ここまで準備を進めて、いよいよ開業です!
開業後は、見学や体験利用の対応、レッスンの提供などで忙しくなりますので、システムを導入することで効率化を図ることができる事務業務などは、積極的にシステムを導入して、効率化しましょう。
まとめ
ヨガ教室・ヨガスタジオは、初期費用が少なく、開業しやすい半面、運営開始後の生徒集めが課題となりやすい傾向があります。
『会費ペイ』のような教室・スクール運営に適したシステムを導入して、運営に係る事務負担を軽減し、生徒を集めることに注力できる環境を整えましょう。
この記事でご紹介した内容が、ヨガ教室の開業を目指されている皆様の不安や疑問を解消し、開業に向けて一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円 |
その他費用 | システム利用料①/決済金額の3.5% システム利用料②/1決済当たり100円 |