経営において重要と言われている要素に「ヒト・モノ・カネ」の管理があります。これはパーソナルジムの運営においても同じです。1人または少人数で運営するパーソナルジムにおいて、ヒトやモノの管理はそこまで苦労はしませんが、【カネの管理】だけはとても重要で、かつ誰もが苦労するポイントとなっています。
売掛金となる会費や月謝の回収漏れがあれば売上に大きく影響します。いまや口座振替・決済代行システムの導入はパーソナルジムにおいて不可欠です。
今回は、そんなパーソナルジムの【カネの管理】に大きく影響する「口座振替・決済代行システム」について、選び方の解説とオススメのシステム6社をご紹介！システムの導入や乗り換えを検討されている方にぜひ読んでほしい内容になっています。
健康志向によりパーソナルジムの市場は伸びている
コロナ渦の影響によって、2020年の前と後では私たちの生活スタイルは大きく変わりました。リモートワークが当たり前になって運動不足になる人が増えたり、大人数が密になるのを避けるためにアクティビティができなくなったり…。
とくに大きな影響を受けたひとつが不特定多数の人が集まるジムやスポーツ施設でしたが、パーソナルジムであれば「密を避けつつ、リモートワーク下での運動不足が解消できる」と注目を集めています。
在宅ワークも主流になり、自宅で動画などで簡単にできるオンラインフィットネスの需要も伸びてきていますが、やり方が自分に合っているのかイマイチ判断できなかったり、結局1人では筋トレ・ダイエットを継続できないという人がほとんどの中、個別指導によって着実に効果を実感できるところもパーソナルジムの大きなメリットと言えるでしょう。
パーソナルジムの会費・月謝を集める方法3選
パーソナルジムの会費・月謝を集める方法にはどのようなものがあるでしょうか。ここでは代表的な管理方法4つについて、それぞれのメリットを比較しながらご紹介します。
①パーソナルジムの会費・月謝を現金で集金する
パーソナルジムの会費・月謝を集めるために、もっとも分かりやすく、もっとも工数がかかる方法が「毎回、現金で集める」という方法です。結局、集めたお金はExcelなどで管理する人がほとんどなので、手作業によるミスが発生する可能性も高く、現金を持っているというリスクも発生します。
さらに、毎回ジムに来てもらわないとお金を受け取れないため、キャンセルなどが発生した場合に売掛金を回収できないかもしれません。また1人で運営しているならまだしも、従業員やパート・アルバイトがいる環境では更にリスクが大きくなるでしょう。
②パーソナルジムの会費・月謝を口座振替で集金する
会費・月謝の集金で昔からよく使われているのが口座振替です。以前は便利なシステムでしたが、今となっては手続き手続きに書面と銀行印が必要な点や、それらの処理に時間がかかる点、書類に不備があった際には差し戻しによって更に多くの時間がかかる点など、デメリットの方が目立ちます。
また、利用者の口座もしくは振込先が代わるたびに、初回設定時と同じく書面と銀行印の処理が必要になるなど、移行や乗り換えコストの高さも大きなデメリットです。
③パーソナルジムの会費・月謝をクレジットカード支払い（連携）で集金する
コロナ渦以降、非接触決済が急激に普及し、現金を持ち歩かない人も多くなってきました。これにより、会費・月謝の支払いで多く利用されているのがクレジットカード支払い（連携）です。
クレジットカード支払いは、利用者する側にとっては便利な反面、導入する側にとっては手数料が高く付く決済手段です。一般的に、コンビニなどが手数料1%、その他の小売店などで手数料3〜4%、飲食店などで手数料5%、と言われています。パーソナルジムで導入する際には、3〜5%程度の手数料が発生すると思っておくといいでしょう。
会費・月謝を集金するオススメの方法
パーソナルジムの会費・月謝を集金するのにオススメなのが、専用の決済代行システムを導入することです。例えば「会費ペイ」であれば、パーソナルジムの会員・顧客管理の機能と連動して、ユーザーの利用回数や選択コースに応じた会費・月額の集金を自動でできます。
また会費ペイは、先ほどに紹介した「口座振替」や「クレジットカード支払い」に」も対応しており、パーソナルジムの運営にとって強い味方と言えるサービスです。
パーソナルジムの口座振替・決済代行システムの選び方
パーソナルジムを運営するためには、いくつかのシステムの導入を検討する必要があります。その中でも口座振替・決済代行システムは、パーソナルジムの売掛金を回収するもっとも重要なシステムです。
しかし、単に収支管理や台帳管理といったソフトから、会員管理機能を備えたソフトまで、世の中にはたくさんのツールがあり、自身のパーソナルジムにあったものを選ぶのは大変です。
ここからは、パーソナルジムの口座振替・決済代行システムの選定において最も重要な【料金】【機能】【サポート】の3つの点で解説していきますので、システム導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
パーソナルジムの口座振替・決済代行システムを料金（価格・費用）で選ぶ
パーソナルジムの運営において、毎月の固定費として避けて通れないコストが、「トレーナーの人件費」と「建物の家賃・賃貸料」です。しかし、口座振替・決済代行システムの費用はどのツールを導入するかによって大きく変わるので慎重に選びましょう。
月額課金や従量課金の料金体系、初期費用の有無、契約期間の縛り、解約時の違約金など、口座振替・決済代行システムの料金だけでも見ておくべき点は多くあります。
「できるだけ安くしたい」「ここは妥協してもいい」「ここにはお金をかけてもいいからこだわりたい」と思えるポイントを自分の中で持っていると、口座振替・決済代行システムの選定がしやすくなります。
パーソナルジムの口座振替・決済代行システムを機能で選ぶ
パーソナルジムの運営で最も苦労するのは「会員情報・顧客情報の管理」と、それらに紐付いた「会費・月謝を集める機能」です。紙やExcelで管理している方も多くいますが、パーソナルジム向けの口座振替・決済代行システムであれば、以下のような機能も付いている場合があるため、ひと通りの機能を見て「何ができるか」を確認してから選びましょう。
WEBの入会フォーム作成機能
まずは入会時に必要な機能から考えてみます。WEBの入会フォームを自作したり、それを会員・顧客システムと連携させ、さらに口座振替・決済代行システムとも連携させるのはとても大変です。
これらを制作会社や、個人のWebエンジニアに発注するとなると膨大な費用がかかります。口座振替・決済代行システムにWEB入会フォームの作成機能があれば、そこで作ったフォームをホームページ内に設置するだけで、自動で会員情報と連携までされるのでオススメです。
複数メニュー・コースの料金に対応した請求・管理機能
パーソナルジムで複数の料金プランを用意している場合、それぞれ異なる金額の請求が発生するため管理が一気に複雑化します。
例えば、会費ペイであれば顧客情報とメニューごとの料金の紐付けから、クレジットカード支払い・口座振替に連携させることができます。登録から顧客管理、さらに請求までのすべてをひとつのツールで管理することができるのでとても便利です。
会員に向けたメルマガ配信機能
常にお客さんが来てくれるパーソナルジムであれば良いですが、寒い時期などは客足が遠のきがちです。そんなときにはキャンペーンを実施するなどして集客をはかることが必要です。
その場合に便利なのが「メルマガ配信機能」です。期間限定のキャンペーン情報だけでなく、臨時休業のお知らせ、顧客満足度アンケートなどを特定の会員に向けて配信できると、集客や売上の安定化に繋げることができます。
ジムや施設への入退室の管理機能
パーソナルジムの運営方法によっては、会員が自由に入退室できる仕組みが必要なこともあるでしょう。
その場合、本来なら別で入退室を管理するツールを導入する必要がありますが、会費ペイであれば、akerunという入退室管理ツールと連動させることができ、登録された会員へ自動で入退室用の鍵（アプリ・NFC）を発行し、管理することが可能です。
パーソナルジムの口座振替・決済代行システムをサポートで選ぶ
口座振替・決済代行システムは、パーソナルジムの売上に直結する基幹システムです。導入時のサポートはもちろんですが、長く使っていくことを前提に考えたとき、意外と重要なのが「導入後サポートの手厚さ」です。
- 導入時にシステムの使い方などのサポートがあるか
- 24時間相談できる窓口はあるか
- 電話での問い合わせは可能か
- 実際に店舗まで訪問してくれることは可能か
- 他従業員への使い方レクチャーは可能か
…など、自分のスタイルに合ったサポートの有無で、その後の使いやすさが大きく変わります。長く使っていくことを考えるなら尚さらサポート面のチェックは重要です。
パーソナルジムの口座振替・決済代行システムに関する口コミ
最後に、パーソナルジムの口座振替・決済代行システムについての口コミについてまとめてみました。
| 口座振替にしか対応していないジムには申込みしづらいという声が多いみたいですね。 |
パーソナルジムの口座振替・決済代行システム一覧
会費ペイ
運営会社：株式会社メタップスペイメント
ホームページ：https://kaihipay.jp/
STORES
運営会社：STORES 株式会社
ホームページ：https://stores.jp/
Square
運営会社：Block, Inc.
ホームページ：https://squareup.com/jp/ja
リコーリース
運営会社：リコーリース株式会社
ホームページ：https://www.r-lease.co.jp/
ロボットペイメント
運営会社：株式会社ROBOT PAYMENT
ホームページ：https://www.robotpayment.co.jp/
RESERVA（レゼルバ）
運営会社：株式会社コントロールテクノロジー
ホームページ：https://reserva.be/
