学習塾やフィットネスジムといった毎月お金を集めるようなサービスを運営していると、どうしても手間になってくるのが毎月の集金業務。
スタート時点ではとりあえず現金で回収していたものの、生徒や会員が増えていくにつれて煩雑になってきますし、回収漏れも増えてきますよね。
そこで、事務作業の削減や未回収の防止を目的に口座振替の導入を検討している方も多いのではないでしょうか?
いざ検討するとなれば、気になるのはずばり手数料ですよね。
今回は、口座振替を利用した際にかかる手数料について解説していきます!口座振替を導入した際のメリットについても書いていくので、まだ導入を決めたわけではないという方も是非読んでいってくださいね!
口座振替の手数料は100円ほどが相場
口座振替を行う際にかかる手数料ですが、一般的には1度の引き落としにつき100円ほどが相場です。年間の引き落とし件数や取扱額によって上下することはありますが、そこまで大きく変わることはないでしょう。
そもそも口座振替とは何か?という部分に関しては、以下の記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。
口座振替は同一の銀行のみであれば安価になる場合も
上述では大きく手数料が変わることはないと書きましたが、実は手数料が大幅に安くなる場合もあります。それは「金融機関と直接契約し、取引を同一の金融機関に絞る」場合です。
サービス運営者がゆうちょ銀行に口座を作成した場合は、支払う側、つまり引き落としが行われる口座もゆうちょ銀行である必要があります。
この場合であれば、1度の引き落としにかかる手数料は20円~40円ほどとなり、通常の口座振替よりはかなり安価になります。
ただし引き落としを行う金融機関を限定してしまうため、生徒や会員にわざわざ口座を開設してもらったり、給与が振り込まれる口座から当該の金融機関の口座にお金を移してもらうなどの不便をかけてしまうデメリットがあります。
口座振替と他の決済方法と比較すると?
口座振替と同じような、繰り返し決済を行う際に使われるその他の決済方法としては「クレジットカード決済」と「キャリア決済」が挙げられます。
以下がそれぞれの決済方法にかかる手数料の平均となっています。
クレジットカード | 決済金額の3.2%~4.5% |
キャリア決済 | 決済金額の6%~10% |
口座振替と違い、1度の決済で〇円という形ではなく、決済した金額に応じて手数料が変動するため一概に口座振替より高くなるとは言えません。
しかし、一般的に月謝や月会費として決済されやすい1万円ほどの金額であれば、単純な手数料としてはクレジットカードで300円~400円、キャリア決済であれば600円~1000円ほどになるため、多くの場合では口座振替よりは高くなってくるでしょう。
その分、支払方法の登録が容易であったり、決済の失敗率が低いといったメリットも持っています。
口座振替を利用するメリット
ここまでは口座振替の手数料に関して説明していきましたが、あらためて口座振替の導入によって得られるメリットについてもご説明させていただきます。
未収金の削減
現金や振り込みでの回収と比べて最もわかりやすいメリットが未収金の削減です。
口座振替の場合、一度登録が完了すればそのあとは自動的に引き落としを行うことができるので、現金や振り込みでの回収時に発生していた「支払い忘れ」というものが一切なくなります。
未払いの会費が残っているまま退会してしまって音信不通…といったトラブルに悩まされることも少なくなるでしょう。
集金事務作業の削減
引き落としが自動で行われるということは、集金にかかわる事務作業も大幅に減ることになります。
仮に現金で月謝や会費を回収していた場合、回収のたびに金額を確認して別途名簿にチェック、また、未回収の人に対して催促を行うといった手間が発生します。
口座振替を導入することで、上記のような煩雑な作業を減らすことができます。
顧客の利便性アップ
「毎月お金を持ってくる」「毎月お金を振り込む」といった作業は生徒や会員といった顧客側にとっても面倒な作業です。
口座振替を導入すれば、最初の登録の手間こそかかるものの、その後の顧客の手間を大きく減らすことができます。
また、副次的ではありますが「支払いを行う」というアクションが自動的に行われることで、退会の検討タイミングを減らす効果もあります。
口座振替導入の基本的な流れ
口座振替の具体的な集金代行・決済代行会社に依頼する導入方法については大きく3つの方法がありますので、それぞれ解説していきます。
口座振替を集金代行・決済代行会社に依頼する
一つが、集金代行・決済代行会社を利用する方法です。代行会社がさまざまな金融機関と提携しており、事業者は代行会社と契約さえすれば、提携しているすべての銀行で口座振替が可能です。全ての手続きを一本化することが可能になるため、事業者にとって非常に便利なサービスであると言えます。
また、決済代行会社であればクレジットカード決済なども同時に導入出来るといったメリットもあります。
以下に口座振替を提供している決済代行会社・収納代行会社をピックアップしてあるので、検討の際はいくつかの会社に見積もりを依頼することをお勧めします。
株式会社メタップスペイメント
ベリトランス株式会社
株式会社ゼウス
株式会社アプラス
口座振替を含むサービスを利用する
もう一つが、口座振替の機能もついたパッケージサービスを利用する方法です。
口座振替を直接契約せずとも、世の中には決済機能を含んだ様々なサービスが存在します。
中にはスクールやフィットネスジムといった継続課金を行う事業者向けに提供されているサービスもあり、WEB入会申込フォームや顧客管理機能といった、事業の運営をより便利にするシステムに加えて、定期決済の機能も持っています。
以下に代表的なサービスをまとめてみたので、ご自身の運営するサービスに適したものを検討してみて下さい。
会費ペイ

会費ペイは、会費制サービスの運営に必要な [入会申込・会員管理・請求・集金・入金管理] を全て一元管理できるのが特徴です。汎用性が高く、フィットネスやスクールを中心に様々な業種で利用されています。
WEB口座振替はもちろん、5ブランド全てのクレジットカードも利用可能で、決済が失敗した際も自動で催促を行ってくれます。
スマートロック「akerun」や会計システムの「freee」との連携も可能で、入退館管理や鍵の付与、入金後の経理業務まで自動化することもできます。
・料金
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円 |
その他費用 | システム利用料①/決済金額の3.5% システム利用料②/1決済当たり100円 |
月額パンダ
月額パンダはクレジットカードや口座振替を利用した自動集金システムです。
WEB口座振替に加えて、JCB以外のクレジットカードが利用でき、入会申込フォームも備えているのが特徴です。
料金
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 4,980円 |
その他費用 | クレジットカード決済手数料/4.25% 口座振替手数料/100円+0.5% |
シクミネット
シクミネットは、同窓会や学会といった年会費制のサービスに特化した会員管理システムです。
入会手続きや会費決済のほかに、月ごとの定例会のようなイベントの管理や会員専用の掲示板といったコミュニティ運営をサポートする機能が充実していることが特徴です。
・料金
初期費用 | 200,000円~ |
月額費用 | 30000円~ |
その他費用 | 決済手数料 オプション設定によって追加料金あり |
『口座振替の手数料の相場は?導入方法やメリットも!』まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では口座振替を利用した際にかかる手数料、口座振替を導入した際のメリット、そして口座振替の導入方法について解説していきました。
みなさんの集金業務の効率化に少しでも役立てば幸いです!