プログラミング教室の開業に必要な準備や資金、手続きについて徹底解説

programming website frontend developepr working together - vector illustration
コラム

「プログラミング教室を開業したいけど、何から始めていいのかわからない…」

「プログラミングスクールを開業したら、どうやって生徒を集めればいいの?」

そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?

新型コロナウイルスのまん延から、テレワークで仕事をする方が大幅に増えたことでプログラミングを習得したいという需要が増加しています。

また、2020年から小学校でのプログラミング教育の導入により、プログラミングに興味を持ち、もっと専門的なプログラミングを学習したいという子どもも増えています。

市場や地域にニーズがあることを感じて、プログラミング教室の開業を検討している方も多いでしょう。しかし、いざ開業に向けた準備を進める段階になるとわからないことや不安に感じることがたくさんありますよね。

この記事では、プログラミング教室を開業するために必要な情報を説明しますので、ぜひご一読ください。

プログラミング教室・スクールを開業するまでの流れ

プログラミング教室は、以下のような流れで準備を進め、開業することになります。

  1. プログラミング教室の場所・方法を決める
  2. レッスンの内容を決める
  3. 開業資金を調達する
  4. 物件を契約する
  5. 開業届を提出する
  6. レッスンの価格を決める
  7. 入会申込受付システム、決済システムを決める
  8. 集客のために広告を行う
  9. 開業

ここからは、それぞれ段階で行うことについて詳しく解説していきます。

プログラミング教室の場所・方法を決める

ここでは、プログラミング教室を「オフラインで実施するのか?オンラインで実施するのか?」、「オフラインの場合は、どこに教室を開くのか?」を決めます。

大きく分けると、

  • (オフライン)自宅で開業するケース
  • (オフライン)テナントを借りて開業するケース
  • オンラインスクールを開業するケース

のいずれかを選択するケースが多いようです。

それでは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

自宅で開業する(オフライン)

自宅で開業する場合のメリットとして、テナントを借りる場合と比較して、契約料、保証金、敷金、礼金、賃貸料、更新料などの「初期費用とランニングコストを抑えられること」が挙げられます。

特にスモールスタートを考えている方は、初期費用を抑えることができる自宅での開業を最初のステップとしても良いでしょう。万が一、経営がうまくいかなかった場合のリスクを小さくすることができます。

また、その他のメリットとして、自宅が住宅地にある場合や皆様自身が地域のコミュニティなどに積極的に参加している場合に、集客に関してプラスの要素になることも挙げられます。

一方で、自宅で開業する場合のデメリットとして、「複数名の生徒に対応するための十分な広さ確保できないこと」、「自宅の場所を広く知られてしまうこと」、「プライベートスペースと仕事スペースが混在してしまうこと」、「近隣住民の理解を得なければいけないこと」などが挙げられます。

テナントを借りて開業する(オフライン)

テナントを借りて開業する場合のメリットとして、「専用のスペースを確保できること」、「予定している生徒数に対して十分な広さを確保できること」、「駅などからのアクセスの良い物件や集客しやすい物件を選べること」などが挙げられます。

そのため、事業としてしっかりと利益を出して運営したい場合には、テナントを借りたほうが良いでしょう。

一方で、テナントを借りて開業する場合のデメリットとして、「多額の初期費用がかかること」、「ランニングコストが増えるので生徒を確保できない時のリスクが大きくなること」などが挙げられます。

教室の立地、広さなどによりますが、テナントを借りるためには、20万円~200万円ほどの初期費用が必要になるでしょう。

オンラインスクールを開業する

店舗を構えずオンラインスクールを開業するメリットとして、教室・机やパソコンなどの備品を用意する必要がないので「初期費用とランニングコストを抑えられること」、「スクールの近隣以外からも生徒を集めることができること」が挙げられます。

自宅等でオンライン配信する環境を準備することが難しい場合は、レンタルスペース等を活用して実施することもできます。

一方で、オンライン教室のデメリットとして、「大手のスクールなど競合が多く集客が難しいこと」、「指導内容が伝わるように工夫する必要があること」などが挙げられます。

レッスンの内容を決める

教室を開業する場所と方法が決まったら、「どのようなターゲット」に「どのようなレッスンを提供するのか」を決めることになります。

ターゲットは、例として小学生・中学生・高校生、専門学生・大学生、社会人、起業予定の人、高齢者などから決定します。

レッスンの内容は、キッズ向け、基本編、応用編、就職活動向け、スキルアップ、趣味などのレベルの分類と、教える具体的なプログラム・ソフトウェア等を決定します。

【レッスンの例】

  • Python
  • PHP
  • Ruby
  • Ruby on Rails
  • HTML
  • CSS
  • Swift
  • JavaScript
  • jQuery
  • Go言語
  • Objective-C
  • Unity
  • Viscuit
  • Scratch
  • ロボットプログラミング
  • ゲームプログラミング
  • WEB開発

開業の費用と資金調達方法

これまでに決めた内容で、開業に必要な費用を計算し、資金の調達方法を考えることになります。

開業資金は、自己資金を準備し、不足分を金融機関からの借入金(融資を受ける)で調達することが一般的です。ですから、どれくらいの費用がかかり、どれくらいの自己資金を準備できて、どれくらいの資金を借入しなくてはいけないかを計画しましょう。

自宅で開業する場合の費用の目安

自宅で開業する場合、物件に関する費用は0円ですが、生徒が使用するデスク、チェア、パソコン、モニターなどは準備する必要があります。それ以外にも、通信機器、教材・ソフトウェアなども含めると、20万円~50万円ほどはかかるでしょう。

テナントを借りて開業する場合の費用の目安

テナントを借りてパソコン教室を開業する場合、駅からの距離や広さなど物件の条件によって費用が大きく異なりますが、前払い賃料、保証金、契約手数料等がかかります。

また、自宅で開業するときと同じく、生徒の人数分のデスク、チェア、パソコン、モニターと、通信機器、教材・ソフトウェア、ホワイトボードなどを準備する必要があります。

物件の契約に係る費用、備品・消耗品等も含めると200万円~500万円ほどかかることがあるでしょう。

オンラインスクールを開業する場合の費用の目安

オンラインスクールを開業する場合、物件や備品に関する費用はかからないですが、通信機器、教材・ソフトウェア、オンライン授業を行うためのシステムを準備する必要があります。また、講師が使用する機材として、カメラ、マイク、パソコンなども適切なスペックのものを準備する必要があります。

これらを含めて、20万円~50万円ほどはかかるでしょう。

フランチャイズに加盟する場合の費用の目安

フランチャイズに加盟する場合は、これまでご紹介した費用に加えて、フランチャイズに加盟するための加盟金・契約金・保証金などとして100万円~500万円ほどの費用がかかることがあります。

また、フランチャイズに加盟した場合は、「毎月固定の金額」や「売上の数パーセント」などのロイヤリティを支払わなければならないケースがあります。

開業費用の資金調達方法

自己資金を準備する以外の資金調達方法として、金融機関からの借入が挙げられます。

特に創業期は日本政策金融公庫の創業者向け融資が利用しやすいため、詳しく見ていきましょう。

【日本政策金融公庫の融資の特徴】

  • 新たに事業を始める方に向けた融資であること
  • 担保・保証人が原則不要であること
  • 使用用途が設備資金・運転資金であること
  • 自己資金比率が低くても融資を受けられること(創業時において創業資金総額の10分の1以上の自己資金。現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方は条件を満たす。など)

物件を契約する

テナントを借りる場合は、プログラミング教室を行うことができる物件を探し、賃貸借契約を交わすことになります。契約時には、保証金、礼金、仲介手数料、賃料の前払い分などを支払いすることになりますので、契約前までに資金を準備しておきましょう。

物件探しでは、賃料、契約時の初期費用総額、アクセス、広さ・面積、設備、共用部分の設備、内装工事の有無、通信環境、看板の設置などを確認します。

プログラミン教室ならではのポイントとして、『適切な通信環境を利用できる物件なのか?』という点は、しっかりと確認しましょう。通信環境を整えることは、プログラミング教室の生命線といっても過言ではありません。レッスンの際に通信環境が悪く、うまくレッスンが進められないことは顧客満足度に大きな影響を与えます。

開業届を提出する

プログラミング教室を個人事業主として開業する場合は、事業を開始する際に税務署に提出しなくてはいけない『開業届』を準備しましょう。

開業届は国税庁のホームページからダウンロードすることができます。

【国税庁:個人事業の開業・廃業等届出書のダウンロードページ】

開業届の記入が終わったら、事業主の住所を管轄する税務署の窓口に提出します。

提出する税務署は国税庁のホームページで郵便番号を入力することで簡単に探すことができます。

【国税庁:税務署の所在地を検索するページ】

開業届は、新たに事業を開始した方が、『事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出』しなければならない書類です。提出期限に注意し、期限内に書類を準備して提出しましょう。なお、提出期限が土・日・祝日等の場合は、その日の翌日が期限になります。

レッスンの価格を決める

プログラミング教室に限らず、レッスンの価格・月謝で利用するかどうかを判断する生徒が多いのは間違いありません。そのため、レッスンの価格を適切に設定することが重要です。

プログラミング教室の月謝の相場はどれくらい?

社会人向けのプログラミングを教えるスクールの月謝は5,000円~35,000円ほどの価格帯が多いようです。

一方、子ども向けのプログラミング教室の月謝は5,000円~20,000円ほどの価格帯を設定していることが多いようです。

入会申込受付システム、決済システムを決める

「開業準備の段階で請求・決済システムまで決める必要はあるの?」という疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

請求・決済に関するシステムは、開業前の段階で決めておくことをおすすめします!

開業前の入会申し込みの対応が多い時期や、開業したてでレッスンと集客、その他スクールの運営に係る業務で忙しい時期に備えて、事務業務を効率化できるシステムを導入しておいた方が良いです。

また、この後の「広告・ホームページの制作」の段階で申込方法等を公開することになりますので、それまでに「会員の申込方法」や「月謝の決済方法」を決めておきましょう。

システムを導入するメリットについて、もう少し詳しく解説していきます。

入会申込受付業務が楽になる

ホームページを作成し、WEB上で「入会申込受付」が完了できるシステムを導入することで、受付対応業務の負担を減らすことができます。

毎月の集金・管理が楽になる

たとえ生徒が少人数であったとしても、月謝を現金で決済することはセキュリティ面と入金管理上、おすすめしません。

また、請求業務とその金額に対する入金の管理を統一して管理できることで、未収金に対する督促なども効率的に行うことができます。

プログラミング教室の入会申込受付システム、決済システムには会費ペイがおすすめ

会費ペイは、会費制サービスの運営に必要な 「入会申込・会員管理・請求・集金・入金管理」 を全て一元管理できるシステムです。

プログラミング教室をはじめ、様々なスクール・教室に導入いただいてます。

また、『初期費用と月額料金が無料』で、実際に請求・決済するまで料金がかからないことから、開業の準備段階でも負担なく導入することができることが特徴となっています。

請求・入金管理システムをまだ決めていない方は、ぜひ『会費ペイ』をご検討ください。

【会費ペイの料金】

初期費用0円
月額費用0円
その他費用システム利用料①/決済金額の3.5%システム利用料②/1決済当たり100円

集客のために広告を行う

開業前の最終段階として、集客のための広告を行い、生徒を集めましょう。

ホームページの制作

プログラミング教室の集客のためには、ホームページは必須と言えます。

また、『プログラミング』をサービスとして提供する以上、ホームページのクオリティも担保しなくては、ホームページを見た人が不安を感じてしまい、入会する意欲がなくなってしまうこともあり得ます。

自宅で開業する場合、生徒は知人が中心になるためホームページが不要なケースもありますが、テナントを借りて店舗を構える場合は用意しておくべきでしょう。

ホームページの制作は、「自分で作るケース」と「専門の制作会社に依頼するケース」があります。

ホームページを自分で一から作る場合、かなりの時間と労力がかかりますが、費用を抑えることができ、また、講師が実際に作っているというアピールポイントにもなります。

クオリティの高いホームページを作れるかどうか不安がある方は、制作会社に依頼するという方法があります。もちろん時間と費用はかかりますが、制作会社に依頼することで、高いクオリティと制作にかけるはずの時間を他の開業準備に充てることができます。

チラシの折り込み、配布

オフラインでプログラミング教室を開業する場合は、生徒は「スクールに通える範囲に住んでいる人」になります。

そのため、スクールについて、近隣の駅や電車、バスを利用している人、その地域に住んでいる人に『スクールのことを知ってもらうため』に、チラシを作成し、新聞の折り込みや駅でのチラシ配り、駅やバスなどの広告、地域の情報誌の広告などを利用しましょう。

開業

ここまで準備を進めて、いよいよプログラミング教室の開業ということになります!

開業後も継続して生徒を募集することになりますが、その際、実際に利用した人の『口コミ』はとても重要です。

口コミを募集するような取り組みや、知り合いを紹介してもらうような取り組みを行い、次の集客につなげましょう。

まとめ

プログラミング教室・プログラミングスクールは、初期費用などが少なく開業しやすい半面、しっかりと開業準備をしていないと開業時や開業後に苦慮することも多いようです。

少しでもスムーズな運営ができるように、『会費ペイ』のような教室・スクール運営に適したシステムを導入しましょう。

この記事でご紹介した内容が、プログラミング教室の開業を目指されている皆様の不安や疑問を解消できれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

初期費用0円
月額費用0円
その他費用システム利用料①/決済金額の3.5%
システム利用料②/1決済当たり100円

『プログラミング教室の開業に必要な準備や資金、手続きについて徹底解説』を読んでる人におすすめの記事