プログラミングスクールの開業に必要な準備や資金、手続きについて徹底解説

プログラミングスクール_TOP 開業

「プログラミングスクールを開業したいけど、何から始めていいのかわからない…」
「スクールを開業しても、どうやって生徒を集めればいいの?」

そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?

コロナ禍になり、テレワークで仕事をする方が大幅に増えたことでプログラミングを習得したいという需要が増加しています。

需要の増加を受けての開業を考えるプログラミングスクールの開業を考える方も今まで以上に増えているかと思いますが、いざ開業となるとわからないことがたくさんありますよね。

この記事では、そんな方々へ向けて、プログラミンスクールを開業するために必要な情報が簡単に手に入れられるので、ぜひご一読ください。

プログラミングスクール開業の流れ

まず始めに、プログラミングスクール開業の流れについて解説します。

どんなプログラミングスクールを開業するのかによっても流れは多少変わってきますが、基本的には以下のような流れになっています。

  • 開業場所を決める
  • 開業資金の調達
  • 物件の契約
  • 開業届の提出
  • レッスンの価格を決める
  • 集客
  • 請求・決済システムの選定
  • 開業

ここからは、それぞれ手順について詳しく解説していきます。

開業する場所を決める

まず検討すべきなのは「どこで教室を開くのか」という点です。

基本的には、「自宅で開業する」「テナントを借りる」「オンラインで開業する」の3択になるでしょう。ここではそれぞれのメリット・デメリットをご説明していきます。

自宅で開業する

自宅で開業する場合、初期費用や家賃といった諸経費を大きく抑えることができます。

集客に関しても、地域のコミュニティなどに所属している方は比較的集めやすいでしょう。

集客方法については、近所の家にチラシを配ったり、公共施設の掲示板にポスターを貼って宣伝したりする方法があります。

サラリーマンをやめて独立開業を考えている方は、初期費用のかからない自宅での開業を最初のステップとしても良いでしょう。万が一事業がうまくいかなくてもリスクが抑えられるのは魅力的です。

反面、複数名の生徒に対応するには広さが足りないかと思いますので、大きな収益を狙うのは難しいでしょう。また、自宅に入れる以上、ある程度近しい関係の人しか生徒にしづらいというデメリットもあります。

テナントを借りて運営する

テナントを借りて運営する場合、専用のスペースを使用するので、ある程度生徒数が増えても対応することができるでしょう。また、駅から近い物件を契約すれば大きな集客効果も見込めます。

その反面、初期費用はしっかりと用意する必要があります。教室に使用できるようなテナントであれば安くても20万ほどの家賃はかかりますし、数か月分の家賃を前払いする必要もあります。合わせて机などの備品を購入する費用も必要になります。

まとまった初期費用はかかりますが、軌道に乗れば自宅での開業より大きな利益が期待できますので、本業としてしっかりと稼いでいきたい場合はテナントを借りたほうが良いでしょう。

オンラインで開業する

店舗を構えず、オンライン上で教室を開講する方法です。

教室を用意する必要が無いため初期費用は大幅に抑えることができますが、オンライン上でどのように指導を行うかを工夫する必要があります。

また、ユーザー側も場所に縛られないため、競合となるサービスが非常に多くなってきます。

開業資金の調達

どこで開業するのか決まったら、開業資金を準備します。
開業方法によって、開業資金もかなり異なってくるので自分がどの程度のお金を用意すればいいのかしっかり把握しておきましょう。

また、開業資金の調達に使える豆知識もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

開業資金の目安

自宅で開業する場合

自宅で開業する場合、生徒さんにパソコンを持参してもらえば基本的には初期費用0円で開業できます。

とはいえ、通信環境の改善や生徒さん用の机の用意は行っておいた方がよいので、30万円ほどは準備しておくといいでしょう。

テナントを借りて運営する場合

テナントを借りてパソコン教室を運営する場合、物件によって必要となる資金が大きく変わってきますが、最低でも300万円以上は必要になると考えておいた方が良いでしょう。

内訳としては物件契約の初期費用が大半を占めます。教室運営に使用できるテナントとなると安くとも家賃は20万程度かかり、居住用の物件と違い6か月分ほどの家賃を先に納入する必要があります。

それに加え内装費用や備品の購入、HPの制作費用やチラシの印刷代などもかかってきます。

集客や利便性を求めて駅の近くや商業施設のなかにテナントを借りて運営する場合は、家賃が100万以上ということも多く、さらに多額の費用が掛かるでしょう。

オンラインで開業する場合

オンラインで開業する場合は大きな初期費用は必要ありません。どちらかと言えな、プロモーションを行う際の広告費の方がコストになるでしょう。

オンライン型で初期費用がかかるとすれば、撮影・配信環境を整える費用になります。

最も安価に始めるのであればPC付属のマイクやカメラを利用してもいいですが、お金を払ってもらう以上はできればしっかりとしたビデオカメラとマイクを用意したいところ。10万~20万程度かければ十分良い音質・画質の機材を用意することはできます。

ライブ配信やマンツーマンレッスンを行う場合はPCや通信環境の整備も大切です。

回線の費用だけであれば最も高速と言われるNURO光回線でも初期で5万円、月額は1万円もかからずに用意できます。PCに関しても10万円程度用意すれば配信を行うのには十分なスペックのものが手に入ります。

オンライン上での視聴。コミュニケーションがスムーズにできるかどうかは、会員がサービスの利用を続けてもらう上で重要なポイントになりますので、妥協せずに整えておくことをおすすめします。

フランチャイズに加盟する場合

フランチャイズに加盟する場合は、物件契約の費用に加えフランチャイズ本部に加盟するための加盟金・契約金・保証金などをあわせて、500万円程度の資金を用意しておくといいでしょう。

また、フランチャイズに加盟した場合はロイヤリティとして
・毎月の固定費
または
・売上の〇パーセント
を支払わなければなりません。

これはフランチャイズの運営元によって違いますが、自分が目指す売上とのバランスを考えて、コストが抑えられる方を選ぶと良いでしょう。

調達に使える豆知識

ここまでは開業資金の目安をお伝えしてきましたが、そのすべてを自分で用意しなくとも、開業資金の助けになる制度がたくさんあります。

ここでは、その中でも特に使いやすいものをいくつか紹介していきます。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金」とは、従業員数が20人以下の小規模事業者を対象にした制度です。補助金の受取には一定の条件があり、補助金額は最大で50万円。

制度の名目上、事業を持続するためのサポートをする制度なので、
・開業届を提出している
・法人化をしている
上記のいずれかを満たしておく必要があります。

商工会議所でサポートを受けながら申請ができるので、条件に当てはまる場合は補助金や助成金などを活用していきましょう。

地域創造的起業補助金

地域創造的企業補助金」とは、創業時に必要な経費の一部を国や地方公共団体が補助してくれる制度です。
開業してから1名以上の従業員を雇用する予定の法人や個人事業主が対象です。

以前は「創業補助金」という名前でしたが、2018年に「地域創造的企業補助金」という名前に変更されました。「創業・事業承継補助金」と名前が似ていてややこしいですが、運営している会社が異なるだけで制度自体の内容は一緒です。

「地域創造的企業補助金」の最大のメリットは、
・返済不要
・創業前でも申請が可能
という2点です。

「地域創造的企業補助金」の受給条件を満たしている個人事業主の方は多いので、積極的に活用していきましょう。

政策金融公庫

最後にご紹介するのが、「政策金融公庫」から融資を受ける方法です。

創業期に日本政策金融公庫で融資を受けることで、会社の信用実績をあげることが可能です。信用実績をあげることで、結果的に他の銀行からの融資を受けやすくなります。

「政策金融公庫」のメリットは
・無担保・無保証で受けられる
・審査のハードルが低い
・審査のスピード感が早い
などが挙げられます。

物件の契約

続いては、プログラミングスクールを開校する物件の契約について解説します。

大きな物音がするようなものではないので、教室を運営する条件はそこまで厳しくはありませんが、プログラミングスクールならではのポイントもあるので、ここで確認しておきましょう。

満足な通信環境が用意できるか

1つ目は満足な通信環境が用意できるかというポイントです。

通信環境のインフラを整えることは、プログラミングスクールの生命線といっても過言ではないでしょう。講義の際に通信環境が悪く、うまく講義が進められないことは顧客満足度にも大きな影響を与えます。

電源は十分に確保できるか

2つ目は電源を十分に確保できるか、ということです。

プログラミングスクールを開こうとする物件でどれくらい電源を確保できるかは見落としがちなポイントです。いくら立地が良くても、十分な電源が確保できないと生徒が増えた際に設備を拡張できなくなる恐れがあります。

物件の契約については、以上の2点をまずはしっかり押さえておきましょう。

開業届の提出

プログラミングスクールの開業に向けた準備が整ったら、提出する開業届を準備しましょう。開業届は国税庁の公式HPからダウンロードできます。

〇開業届(引用元:国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/pdf/h28/05.pdf

どこに出せばいい?

開業届の記入が終わったら、開業届を税務署の窓口で提出します。
提出するタイミングについては基本的には自由です。

「どこに開業届を出せばいいのかわからない」
という方も多いと思います。

ズバリ、事業主の住所の管轄がある税務署に提出してください。管轄の税務署は国税庁のHPに掲載されているので参照してください。

税務署の所在地などを知りたい方(引用元:国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/about/organization/access/map.htm

開業届の書き方

開業届の書き方ですが、比較的簡単に記入できます。

記入にあたって最低銀必要になるものは
・個人事業の開業届出・廃業届出書
・マイナンバーカード(個人番号がわかればOK)
・印鑑
・本人確認書類
・青色申告承認申請書
以上の5点です。

この他にも源泉徴収に関する書類など、人によって必要書類は異なってくるので事前に調べて準備してから申請をしましょう。

続いて、開業届の書き方について解説していきます。

開業届に記入が必要な項目は全部で10個あります。

1、提出する税務署名・提出日
2、納税地
3、氏名・生年月日・個人番号
4、職業・屋号
5、届出の区分
6、所得の種類
7、開業・廃業等日
8、開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
9、事業の概要
10、給与等の支払いの状況

一つひとつ丁寧に記載していけば、あまり難易度は高くありません。
国税庁のHPにも記入例が掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

〇開業届の書き方(引用元:国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/pdf/h29/01_kakikata.pdf

レッスンの価格を決める

これから、より具体的にプログラミングスクールの開業について考えていきます。

プログラミングスクールに限らず、月謝の値段で利用するかどうかを判断するお客さんが多いのは間違いありません。そのため、レッスンの価格を適切に設定することが重要です。

月謝の相場はどれくらい?

本格的にプログラミングを教える場合の月謝は20000円から40000円程度です。3か月間で120000円ほどの料金で案内していることも多いようです。

教えるものの性質上、オンラインでサービスを提供する場合でも料金はそこまで安くならないことが多いようです。

集客

レッスンの月謝まで決めたら、生徒を集めましょう。

HPの用意

HPは集客にも大きく関わってくる部分です。プログラミングスクールのHPのクオリティがあまり高くないとお客さんは不安になり、入会する意欲がなくなってしまいます。

自宅で開業する場合、生徒は知人が中心になるためHPが不要なケースもありますが、テナントを借りて店舗を構える場合は必ず用意しておくべきでしょう。

フランチャイズに加盟している場合は、フランチャイズ側で店舗ページを用意してくれることが多いようです。

HPの作成方法にも2つのパターンがあります。

自分で作る

1つ目は自分で作るケースです。

HPを自分ひとりで一から作成する場合かなりの時間と労力がかかりますが、費用はもちろん発生しませんし、プログラミングスクールという特性上講師が実際に作っているというセールスポイントにもなります。

HP制作に自信がある方は、自分でHPを作った方が良いでしょう。

制作会社に依頼する

パソコンの使い方に自信があってもデザインのスキルはまた別です。

自分でHPを作れない場合や、HPを作れたとしても高いクオリティのHPが作れないという方は、制作会社に依頼するという方法があります。

もちろん費用は発生しますが、制作会社などに外注することで、クオリティも担保され、HP制作にかかる時間をほかの開業準備の時間にあてることもできます。

チラシを配る

HPの用意ができたら、いよいよ自身の教室を広めていきましょう。

自宅であれテナントであれ、店舗を構えて運営する場合は地域の住民に知ってもらう必要がありますので、店舗の付近や駅前でチラシを配るのが有効です。

SNSで宣伝する

教室の存在を知ってもらう場合、チラシ以外にSNSを活用するという方法もあります。

教室用のアカウントを解説し、生徒募集のツイートをどんどん行いましょう。地域の飲食店などとのつながり、拡散を依頼するのも良いでしょう。

手間はかかりますが、広告費をかけずに教室を広く知ってもらうことができますので、ぜひ活用していきましょう。

請求・決済システムの選定

「これから開業を考えてるのに、システムの導入まで必要なのか?」

そんな考えも浮かんでくると思いますが、小規模な教室でもある程度生徒数を見込んでいるのであれば請求・決済システムを導入する価値は十分にあります。

特に開業したてのころはレッスンや集客、その他すべての運営業務を一人で行わなければなりません。その中でお金に関する業務を一手に自動化してくれるシステムは大きなメリットをもたらしてくれます。

このメリットについて、もう少し詳しく解説していきます。

毎月の集金が楽になる

現金決済の場合、毎月のようにすべての受講生に支払いを促すのは大変です。

まだ事業を始めてばかりで会員が少なければ大きな問題はないかもしれませんが、生徒数が30名を過ぎたあたりから月謝の回収が煩雑になってきます。具体的には「全員分の月謝を回収できているのか」の確認や「支払忘れを起こしている人への催促」といった業務です。

このタイミングで請求管理システムと連携した決済システムを導入すれば、毎月の集金から入金状況の管理までを一気に自動化することも可能です。

月謝の未払いが減る

支払いの管理ができていても、生徒側の支払い忘れを防げるわけではありませんが、自動決済ができるシステムを導入しておけば、支払漏れそのものを防ぐこともできます。

開業直後は一人分の月謝も大きなもの。少しでも支払忘れを防ぐことができるのであれば、導入しておいて損はないでしょう。

おすすめのシステム

下記のページでは、月謝や会費の管理・徴収に使いやすいシステムをまとめています。

ぜひ参考にしてみてください。

開業

ここまで準備ができれば、いよいよプログラミングスクールの開業ということになります!

まとめ

プログラミングスクールの開業は、準備することも多いですが開業してからが勝負の始まりです。

少しでもスムーズな教室運営ができるように、開業をする前のタイミングでしっかり確認しておきましょう。この記事を読んで、パソコン教室の開業を目指されている方の不安や疑問点が少しでも解消できていれば嬉しいです。

あなたのプログラミングスクールが無事に成功することを願っています!最後までお読みいただき、ありがとうございました!